数学 駒の効率について 
          〜将棋の駒の動きから〜
 NO.1 

98.1.18作成

 これから将棋の駒の動きから、効率のよい駒の使い方を順番に調べていきたいと思う。 

「飛」の動き

 飛車は縦横にいくつでも動ける駒で、将棋の中で一番人気ある駒だ。両方の図とも動ける場所は計16ヶ所。 すぐわかるように、飛車はどこにあっても縦横8ヶ所ずつの計16ヶ所も動ける。 次に出てくる角が8〜16ヶ所という事をみても一番強力な駒であることがわかる。 実際の局面は他の駒でさえぎられるので、飛車は縦横によく利く場所に持っていこう。

飛車は縦横いくつでも動ける           
               
               
               
               
               
               
               
               
飛車はどこにあっても縦横8ヶ所ずつの計16ヶ所
               
               
               
               
               
               
               
               

「角」の動き

 角は飛車とともに大駒を呼ばれる。角は斜めにいくつでも動くことができ、 実際の局面でも角のにらみは強力だ。場所を変えてみるとおもしろいことに動ける数が変わる。最大は5五の地点(真ん中)の 16ヶ所、最小は隅の8ヶ所。8,10,12,14,16ヶ所と、真ん中に近づくほど数が増える。だから、角は 八方をにらむように使おう。

角は斜めいくつでも動ける             
               
               
               
               
               
               
             
               
             
最大は真ん中の16ヶ所
             
             
             
             
               
             
             
             
             
最小は隅の8ヶ所
               
               
               
               
               
               
               
               
               
場所による動ける数
10 10 10 10 10 10 10
10 12 12 12 12 12 10
10 12 14 14 14 12 10
10 12 14 16 14 12 10
10 12 14 14 14 12 10
10 12 12 12 12 12 10
10 10 10 10 10 10 10

「王」の動き

 王は取られたら負ける一番大切な駒。(玉も王と同じ。)王は1つずつどこでも動ける。場所により動ける数が変わり、最小は四隅の3ヶ所で、次に少ないのは1段目及び端。つまり、王は相手に攻められたら、狭い方でなく広い方に逃げよう。

王は1つずつ動ける             
     
                 
                 
                 
                 
                 
           
           
           
最小は四隅の3ヶ所
   
                 
                 
                 
                 
                 
                 
             
             
場所による動ける数
 

「金」の動き

 金は斜め後ろ以外に1つずつ動ける駒で、次に出てくる銀との違いがおもしろい。今までのように動ける数だけでなく、死角の数も調べると駒の特長がわかりやすい。まず、相手陣の1段目と自陣の1段目に置いてみると金の働きの違いがよくわかる。他の場所まで考えても、自陣の1段目は「1段金」と呼ばれ、死角がなく一番安定している。だから、金はうわずらないように気をつけよう。

金は斜め後ろ以外1つずつ動ける
     
                 
                 
                 
                 
                 
           
           
      × ×      
同じ1段目でも働きが違う
        × ×    
                 
                 
                 
                 
                 
           
           
動ける数(黒)と死角の数(赤)
21 32 32 32 32 32 32 32 21
41 62 62 62 62 62 62 62 41
41 62 62 62 62 62 62 62 41
41 62 62 62 62 62 62 62 41
41 62 62 62 62 62 62 62 41
41 62 62 62 62 62 62 62 41
41 62 62 62 62 62 62 62 41
41 62 62 62 62 62 62 62 41
30 50 50 50 50 50 50 50 30
 

「銀」の動き

 銀は横と後ろ以外に1つずつ動ける駒で、金と比べるとフットワークのよさが特長だ。これは、動ける数から死角の数を引いて比べると、端以外の中の部分が高い。だから、銀は有力な攻め駒として活用しよう。

銀は横と後ろ以外1つずつ動ける     
     
                 
                 
                 
                 
                 
           
      × ×      
      ×      
動ける数(黒)と死角の数(赤)
12 23 23 23 23 23 23 23 12
32 53 53 53 53 53 53 53 32
32 53 53 53 53 53 53 53 32
32 53 53 53 53 53 53 53 32
32 53 53 53 53 53 53 53 32
32 53 53 53 53 53 53 53 32
32 53 53 53 53 53 53 53 32
32 53 53 53 53 53 53 53 32
21 32 32 32 32 32 32 32 21

「桂」の動き

 桂馬は斜め1つ前の2ヶ所に動ける駒で、飛び越せるのが特長だ。場所によって1ヶ所または2ヶ所に動けるから、桂馬は両取りのように2つのねらいを持って使うと有効だ。

桂馬は斜め1つ前の2ヶ所動ける     
     
                 
                 
                 
                 
                 
             
                 
               
場所による動ける数
× × × × × × × × ×
× × × × × × × × ×

「香」の動き

 香車は前にいくつでも動ける駒。当然、下にいるほど利きが多い。「香は下段から打て」という格言があるように、できるだけ下から長く使おう。

香車は前にいくつでも動ける       
               
               
               
               
               
               
               
               
場所による動ける数
× × × × × × × × ×

「歩」の動き

 歩は前に1つだけ動ける駒で、動きは弱いが一番たくさんある。どの場所でも動けるのは1ヶ所なので、次に動ける数まで考えると、敵陣に入る3・4段目にある場合が良さそうだ。これは「垂れ歩」と呼ばれ、次に「と金」を狙うのが厳しい手になる。

歩は1つ前に動ける            
 
                 
                 
                 
                 
               
               
                 
                 
動ける数(黒)と次に動ける数(青)
× × × × × × × × ×
12 13 13 13 13 13 13 13 12
14 16 16 16 16 16 16 16 14
14 16 16 16 16 16 16 16 14
11 11 11 11 11 11 11 11 11
11 11 11 11 11 11 11 11 11
11 11 11 11 11 11 11 11 11
11 11 11 11 11 11 11 11 11
11 11 11 11 11 11 11 11 11

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