| 数学 「フェルマーの最終定理に挑戦」 〜数学界、20世紀最大の快挙〜 |
NO.174 |
2005.3.25作成
気がついてみると、この数学の部屋も、最近はコンピュータの話題ばかりになってしまっています。たまには、
数学の話題と行きたいところですが、なかなか勉強する余裕がなくて? もう何年も前に買い込んだ本ですが、
「フェルマーの最終定理に挑戦」(富永裕久著、山口周監修)という本を読んでみました。監修された山口周先生
は、東京理科大学時代に教わった先生で、懐かしく思いました。読んでみると、なかなかおもしろく、わかりやすい
読み物になっており、勉強になりました。序章の部分を、少し紹介したいと思います。
序章 ―フェルマーの最終定理 証明の衝撃―
解けた! 史上最大の難問がやっと解けた。350年以上も解けなかった問題が解けたのだ。
350年以上の長きにわたって数学者を悩ませ続けてきた「フェルマーの最終定理」が、ついに証明されたという
ニュースが飛び込んできたのは、1995年2月13日のことだった。
数学界、20世紀最大の快挙
この問題が解決したのが、イギリス生まれの数学者ワイルスである。実をいうとワイルスは1993年にも解決
宣言をし、それが間違いだったという苦い経験をしている。が、今回は、米プリンストン大学が「証明に間違いは
ない」と太鼓判を押し、多くの学者が詳細に検討した結果、やはり「間違いなし」としている。
この難問が解けたことによって
「これで宇宙人が来ても、地球人は恥ずかしい思いをしなくてすむ」といった数学者もいた。「フェルマーの最終
定理」が解けたら、一流の知性をもつ生物として認められるというわけだろうか。
とにかく、これほどまでに数学の世界を熱くさせている「フェルマーの最終定理」とは、いったいどんなものなの
だろう。
そもそもフェルマーの最終定理とは?
フェルマーというのは、17世紀のフランスの数学者である。そして彼は
「x
+y
=z
において、nが3、4、5、6、…だとすると、これを満たす自然数x、y、zはない」ということを”証明
した”、といい残して亡くなってしまった。
証明ができあがったになら、発表すればいいようなものだが、フェルマーは「証明したが、それを書く余白がない」
というコメントを、本の片隅に書き残したまま死亡してしまったのだ。
この辺の詳しい事情は、本文を読んでもらいたいが、それ以来、この問題の証明に執念を燃やす人が次々と
現れ、350年以上にわたるドラマを生み出したのだ。
多くの数学者がこの問題に取り組み、4〜5年に1度は必ず、「フェルマーの最終定理がついに解決」という
ニュースが流れた。もちろん、いずれも後から間違いがあることが指摘されているわけだ。これが350年も続いて
いる。
また、この問題には何度も賞金がかけられており、これが証明熱にますます拍車をかけた。ワイルスが解いた
時点でも、10万マルクの賞金がかかっていた。
フェルマーの最終定理を、解こうとして一生を棒に振った学者も多いと聞く。
「あの問題には手を出すな」
数学者仲間では、そんな格言が生まれるほど難しい問題だったのである。
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