| 数学 「将棋・卓球のパズル」 〜パズルの本より問題〜 |
NO.20 |
98.8.25作成
パズルの本の中で、将棋や卓球に関するパズルをいくつか集めてみました。
◆問題1

3三の場所にいる銀が、このミニ将棋盤の上をジョギングします。ちょうど9手目に1一の隅にくるように動かしてください。
もちろん、銀は前方の3マス、または斜め後方にしか進めません。
〔解答〕
ああでもない、こうでもないと、3分以上考えた人、降参してこのページをめくった人は頭の使い方のへたな人です。
銀は横に進めませんので、1手目は二の列、2手目は一の列、または三の列に進むことになります。つまり一の列と三の列には偶数手目でなければ入ることができないのです。
7手、8手…と考える前にその大原則に気づいて「それは不可能だ、この問題はおかしいよ」と断定なさった方が正解です。
◆問題2

将棋の駒の進み方さえ知っていれば解けるパズルです。
いま、作戦をまったく度外視すれば、最初の1手は「30手」あります。すなわち、歩が1歩前進する9通り、香が2通り、銀が4通り、金が6通り、玉が3通り、飛が6通りで、角と桂は動かすことができません。
ところで、最初の1手を動かした結果、次に動かすことのできる駒の進み方は、いっぺんに7通りも減って「23手」になってしまいました。最初の1手を徹底的に推理してください。
〔解答〕
3八銀、または3八金です。
いっぺんに7通りも減らすには、飛車の動きを封じることが必要だとすぐ気づくでしょう。ただし「3八銀」だけでは30点ぐらいしか差し上げられません。もう1つの「3八金」まで見つけてこそ満点の解答になります。
◆問題3
ある卓球の団体戦に非常に多くのチームが参加しました。この大会がトーナメント式であるか、リーグ式であるか、敗者復活方式であるかなどのは関係なく、奇数回試合したのは必ず偶数チームであることを証明して下さい。
〔解答〕
卓球の団体戦というのは、必ず2チームでするものですから、1回の試合によって試合したチーム数は2チームです。したがって、どの大会においても試合の延べ回数(各チームの試合数の総和)は偶数となります。
奇数回試合したチームの数が奇数であったと仮定します。すると、奇数回試合したチーム全体の試合の延べ回数は奇数回となります。一方、偶数回試合したチーム全体の試合の延べ回数は偶数ですから、全チームの試合の延べ回数は奇数ということになってしまい、試合の延べ回数は偶数だという先ほどの結果に反します。これは奇数回試合したチーム数が奇数だと考えたことから出てきたものですから、奇数回試合したチーム数は偶数でなければなりません。
◆問題4
A、B、C、D4人で卓球のシングルスの試合をしました。お互い少なくとも1度は対戦するということで試合しました。戦績を聞いてみると、Aさんは3勝1敗、Bさんは1勝2敗で、Cさんは3戦全勝でした。これだけでDさんの戦績はわかるというのですが、さて何勝何敗だったのでしょうか。
〔解答〕
Dは4戦全敗でした。
勝敗表を作ります。勝数を正の数で敗数を負の数で示します。Cは3戦全勝で、他の者と少なくとも1度は対戦しているのですから、A、B、Dに1勝ずつしていることになります。
Aは3勝1敗でした。1敗はCにしたものですから、BとDから合わせて3勝したことになります。Bに2勝、Dに1勝したと考えますと、Bは3敗以上したことになり問題の条件に合いません。だからBに1勝し、Dに2勝したことになります。
Bは1勝2敗でしたので、この1勝はDからあげたことがわかります。したがって、Dは4戦全敗であったことがわかります。
| A | B | C | D | |
| A | * | 1 | −1 | 2 |
| B | −1 | * | −1 | 1 |
| C | 1 | 1 | * | 1 |
| D | −2 | −1 | −1 | * |
◆問題5
4組の夫婦が混合ダブルスの卓球の試合をしました。男女各1人が組になって、他の男女の組と試合をするのです。ところがどの人も、1度組になった人とは2度と組にはならないものとし、また1度対戦した人とも2度と対戦しないものとします。さらに、夫婦は組になることも、敵味方に別れて対戦することもしません。
この人たちが2台の卓球台を使って、合計6試合(各コート3試合)することは可能でしょうか。
〔解答〕
可能です。
第1回戦に各コートで対戦する男性をそれぞれAとBおよびCとDとします。また、第2回戦にAが対戦する男性をCとします。A、B、C、Dの夫人をそれぞれa、b、c、dで表しますと、第1回戦の可能な組み合わせは次の4通りです。
(1)Ac対BdとCa対Db (2)Ac対BdとCb対Da
(3)Ad対BcとCa対Db (4)Ad対BcとCb対Da
さて、(1)の場合、第2回戦は、Ad対CbとBc対Daしかありません。
すると、第3回戦はAb対DcとBa対Cdになります。
(2)と(3)の場合、第2回戦の対戦が組めません。
最後の(4)の場合、第2回戦は、Ab対CdとBa対Dcだけです。
すると、第3回戦はAc対DbとBd対Caになります。
以上より、実質的に次の2つの対戦表だけが可能です。
| 対戦表1 | 対戦表2 | |
| 第1回戦 | Ac対BdとCa対Db | Ad対BcとCb対Da |
| 第2回戦 | Ad対CbとBc対Da | Ab対CdとBa対Dc |
| 第3回戦 | Ab対DcとBa対Cd | Ac対DbとBd対Ca |
他にも興味ある将棋・卓球のパズルの問題がありましたら、ぜひ教えて下さい。