次は、関東大会県予選のダブルス。北相地区予選を勝ち上がった男女1組ずつが出場しました。
卓球台を降ろし、フロア6台と卓球場4台で、練習試合を校内リーグに平行して行いました。
きみの夢は出会いとともに
ぼくは両親を亡くしたあとに、よくこんなふうに、自分で自分に質問して答えを出そうとしていました。
《いま、自分がしていることは、本当に自分がしたいことなのだろうか?こんなことをしていて将来、後悔はしないのだろうか?本当にこんなことが自分の人生に必要なのだろうか?》
すぐに答えられるものではありませんが、自分に問いかけ自分で答えを見つけようと、必死に自問自答を繰り返していました。
しかし、これらの問いかけに答えられるのは、未来の自分しかいないのかもしれません。そして、その未来の自分の居場所は、いまの自分が決める以外に方法はないのかもしれません。
いま、きみは始まったばかりの青春の中にいます。そして、いつか自分の人生の進路を決めなくてはいけない瞬間に必ず出合います。そんなときに頼りになるのは、きみの持っている『目標』です。突然「きみの目標は何?」と聞かれても、すぐに返事ができる人は少ないと思いますが、この目標があるのとないのでは天と地との違いがあります。
ぼくの話で言えば、いじめから抜け出すために少林寺拳法を始める、音楽をやりたかったからバンドを組む、物理学を学びたかったから高校へ行く、こんなふうにすべてに目標がありました。そして目標を持つことで自分の行動に自信が持て、時間を有意義に使うことができ、充実した日々をすごすことができたのです。 もちろん自分の目標を見つけることは簡単ではなく、安易に決断できないこともあれば、何かに迷うこともあります。そんなときは、少しでも前に進むために、後悔を基準に考えるのです。
後悔は大きく分けて2種類あります。やった後悔とやらなかった後悔です。ぼくはたとえ後悔するとしても、やらなかった後悔だけはしないようにしようと思っていました。なぜなら、やった者には必ず結果が残るが、やらなかった者には未知の可能性を残したまま、なんの結果も残らないからです。また、
《これ以上は無理だと思えるほど努力して、それでもだめなら後悔は残らないだろう》 とも考えていました。
あのときやっておけばよかったとか、もう少しがんばればよかったとか、そんな後悔だけはしたくなかったのです。
受験やこれまでの自分の経験をもとに得た重要なことは、
《大切なことは努力すること、もっと大切なことは目標を持つこと》です。
目標もなく勉強していたころを考えてみれば、人間は目標なしに努力することに苦痛や不安を感じるものです。
たとえば、行き先もわからない遠足に出かけるとしましょう。このとき、どれだけ歩けば目的地に着くのか、そこには何があるのか、はたしてこれだけの努力を払うだけの価値があるものなのか。
これらの目標がわからない状態で歩きつづけることは、非常に困難であり苦痛です。目的地をさだめ、そこにたどり着くには、どの道を通って、どれくらいの時間歩けばよいという具体的なものがあって、初めて行動に移せるものです。
この場合の具体例としては、ある山の頂上が目的地で、そこにはすばらしい景色が待っていて、2時間歩けば到着できる。というように、より明確な目標であればあるほど自信を持って行動に移せるのです。
努力を惜しまない意志の強さは、具体的な目標を持たなくては得られません。 そして、目標を持つだけではなく、かぎられた人生の中で後悔のない努力ができたかどうかが、充実した豊かな人生か、そうでないかを決定すると思います。
ぼくの場合は、少林寺拳法に音楽、そして物理学という目標だったけれど、勉強にかぎらず、小さな目標でも、目の前の目標でも、他人には価値のない目標でもいいのです。必ずきみだけの目標がどこかにあります。それを探してみてください。
仮に結果として満足できないものになったとしても、努力した分だけ、そこには必ず得るものがあります。(以下略)
夢への扉は心の中に
夢や目標を見つけるヒントは出会いともうひとつ、自分の心の中にあります。
自分の心の声に耳を済ませて自分と会話してください。心に寄り添ってみてください。何かが聞こえて見えてくるはずです。自分が本当にやりたいこと、したいこと、そして、なりたい自分の姿がおぼろげながら見えてくるはずです。
もし何も見えてこなくてもだいじょうぶです。いつか、必ず見えるものに出合うことができます。
大切なことは自分と向き合うことです。自問自答することです。心のドアをノックして開くことです。自分との会話を繰り返すことで、必ず自分の夢が見つかり、その形がはっきり見えてくるようになります。
自分の心はいま、なんと言っているのか、耳を澄ませて聞いてあげてください。 そこには夢への扉が待っています。夢への扉はきみの心の中にあるのです。そしてそれは、きみの人生を輝くものにする宝石箱のふたなのです。
勇気を持って自分の中の宝石箱を見つけて、そのふたを、夢への扉を開けてみてください。
ぼくという人間は、この世界にたったひとりだけです。同じように、きみにも自分以外の人生は存在しません。きみもぼくもすべての人は、一度きりの人生と、二度と帰ってこない時間を生きているのです。
自分だけの宝石箱を見つけて、他人ではなくきみ自身が納得できる人生を歩むことができれば、自分に誇れるすばらしい人生になると信じています。きみならできるはずです。 夢や目標の詰まった宝石箱はひとつだけとはかぎりません。また、年月とともに形を変えていくこともあります。しかし、夢を手にした人と、そうでない人には大きな隔たりがあります。
夢や目標を持ち、自分の可能性を否定しなければ、道は必ず開けるはずです。そして、それに向かって努力する、そんなきみの人生は、必ず実り豊かなものになります。
自分を信じて、前に進んでください。きっとそこには、未来のきみが待っています。
きみが心に決めた目標を持つとき、きみの可能性は最大限に開花する。
ぼくはそう信じています。
〜「未来のきみが待つ場所へ」(宮本延春著、講談社)より〜