厚木西高校卓球部通信 No. 346 2007.11.24

卓球DVDから学ぶ サービス編

「試合から学ぶサービス&レシーブ 2007年世界選手権ザグレブ大会」

・ラリーの主導権を握り、その先の勝利をつかむために”先手を取るためのテクニック”を身につけることは欠かせないテーマだ。このDVDでは、2007年世界選手権ザグレブ大会からトップ選手たちの最新のサービステクニックと レシーブテクニックを紹介していく。トップ選手たちが世界で勝つために磨き上げたサービステクニックから先手が取れる、威力あるサービスを!そして、レシーブテクニックからは攻撃に結びつけるための「技」のヒントを見つけ出そう!

★サービステクニック

サービスのルールをチェック
・最新のサービステクニックに触れる前にサービスのルールを確認しておこう。ここに、誤りやすい代表的なルールを挙げたい。
・ボールを乗せた手を静止させた状態から16cm以上ボールを投げ上げる。
・ボールを投げ上げるとき、ボールを持った手を台よりも下げてはいけない。
・垂直方向にボールを投げ上げる。
・ボールの上昇中に打球してはいけない。
・ボールとネットでつくる三角形の空間にフリーハンドが残った状態で打球してはいけない。
・エンドラインよりも内側(台の上)でボールを打球してはいけない。
・投げ上げたボールが落ちてくるまでの間、顔や肩、身体などでボールを隠してはいけない。
・サービスの威力を磨いても、そのサービスがルールに違反しているようでは即失点につながる。正しいサービスの出し方を身につけよう。

サービスの基本テクニック
・ここでは、サービスを出すときの基本的なポイントを紹介していきたい。
・はじめに、下回転サービスを出すときのポイントを紹介しよう。
・ボールに下回転をかけるときは打球面を上に向けてバックスイングを取る。そして、手首を鋭く使い、ボールの底をラバーの表面で引っ張るようにこすることがポイントだ。この下回転サービスが、サービスでボールに回転をかける基本になるので必ずマスターしよう。
・ボールに下回転をかけられるようになったら、ボールに回転をかけないナックル性サービスに挑戦してみよう。下回転サービスを出すときと同じようなスイングからボールをこすらずに押し出すようにインパクトすることがポイントだ。
・下回転サービス/ナックル性サービス 下回転サービスとナックル性サービスを同じようなフォームから出せるように練習しよう。
・次は、横回転サービスを紹介しよう。
・右横回転サービス/逆横回転サービス/左横回転サービス これから紹介する横回転サービスだが、右利きの選手がフォアハンドサービスで、ボールに時計回りの回転をかけたサービスを”右横回転サービス”と呼び、時計と反対周りの回転をかけたサービスを”逆横回転サービス”と呼んでいる。また、バックハンドで時計と逆回りの回転をかけたサービスは”左横回転サービス”と呼んでいる。左利きの選手の場合は右利きの選手とすべて呼び方が逆になるので、回転の方向に注意してサービステクニックを理解してほしい。
・まずは、先ほど紹介した下回転サービスに右横回転を加えた”右横下回転サービス”だ。下回転サービスを出すときよりもラケットの先端を斜め下に向けることがポイントだ。ボールの手前を狙って、右から左へラケットを動かして回転をかけよう。
・続いて、右横上回転サービス。このサービスを出すときはラケットの先端をより下向きにしてボールの内側をインパクトすることがポイントだ。
・今度は、”逆横下回転サービス”を紹介しよう。まず、ひじを高く上げて手首を小指側に曲げ、ラケットの先端を体の方へ向ける。そして、ひじを下ろす反動を利用し、ラケットを斜め上前方向にスイングさせながらボールの真下を狙って回転をかけよう。
・最後は、スピードロングサービスを紹介しよう。
・スピードロングサービスを出すときは、第1バウンドをエンドライン付近に狙うことがポイントだ。さらに、右足から左足への重心移動を利用してボールにスピードを与えよう。
・これまで紹介したサービスの基本テクニックを理解してトップ選手たちのサービステクニックを参考にしてほしい。

最新サービステクニック・女子編
・福岡春菜(日本)
 世界屈指のサービス力を誇る福岡春菜。福岡のサービスには、サービスの威力を高めるポイントが凝縮されている。最初に、フォアハンドから前進回転をかけたロングサービスを紹介しよう。福岡はフォロースルーで打球面を素早く上向きにしてラケットを振り下ろしている。レシーバーにとっては下回転がかかっているのではないかと錯覚を起こしてしまうサービスだ。福岡は、同じよう なモーションから下回転サービスも出す。続いて、福岡を象徴するしゃがみ込みサービスを紹介しよう。フォア面に張った裏ソフトラバーをバック面に反転して、グリップの柄に人さし指をひっかけた独特な握りでボールをトス。ボールが落下するタイミングに合わせて姿勢を低くしながら、反転した裏ソフトラバー側でボールの左側面をインパクト。右横上回転のかかったスピードロングサービスをコーナー一杯にコントロールし、見事にノータッチエースを決めている。こちらは、ボールの右側面をとらえた左横回転サービス。しゃがみ込みながら、ラケットの両面で自在に変化をつけられる。これが世界に恐れられる福岡のサービステクニックの正体だ。
・平野早矢香(日本)
 安定性抜群の両ハンド攻守が持ち味の全日本チャンピオン・平野早矢香。彼女のプレーを最大限に引き出すのが、フォアハンドから出す逆横回転系サービスだ。手首を手のひら側に曲げた構えからバックスイング。ラケット角度を変えずに上半身を回す力を利用しながらスイングする。逆横回転のショートサービスだ。相手のレシーブが浮いたところをすかさずフォアハンドで攻撃し、得点に結びつけている。平野は同じようなフォームから下回転が強くかかった逆横回転ショートサービスも混ぜてサービスの効果を高めている。回転の変化に加えて、ショートサービスを出すようなバックスイングからスピードロングサービスを出すときもある。このように、意外性の高いロングサービスがあるからこそ、ショートサービスの効果も高まるのだ。ショートサービスを出すようなモーションからスピードロングサービスを出す。これらのポイントを、平野のサービステクニックから学んでほしい。
・サマラ(ルーマニア)
・金m娥(韓国)
・姚彦(中国)
・張怡寧(中国)
・李暁霞(中国)
・郭躍(中国)
・サービスは、数ある卓球の技術の中で、唯一対戦相手の干渉を受けずにできる技術だ。練習すればその分だけ、上達を実感しやすい技術でもある。これまで紹介してきたトップ選手たちのサービステクニックを参考に自由な発想と創造力で、自分ならではのサービスを身につけよう。

最新サービステクニック・男子編
・松平健太(日本)
 若干15歳で世界選手権ザグレブ大会に初出場した松平健太。スムーズな両ハンドプレーで格上の選手を破り堂々の初陣を飾った。その原動力となった松平の”しゃがみ込みサービス”を紹介しよう。フォア側に構えた松平は高いトスからボールが落ちてくるスピードにタイミングを合わせ、しゃがみ込む勢いを利用して左横回転サービスを出している。続いて、ラケットの裏面で右横回転をかけるしゃがみ込みサービス。手首を手の甲側に曲げてラケット角度をつくりボールの内側をこすって右横回転をかけている。松平は勝負どころで、この右横回転にスピードを加えたロングサービスも使う。手首を大きく曲げてラケットの打球面を立て、前進回転を強くかけた右横回転のロングサービスだ。ゲームポイントを握った場面で、相手のフォア側を鮮やかに抜いている。しゃがみ込んだ後、素早く姿勢を高くして3球目に備えている点も参考にしよう。
・水谷隼(日本)
 史上最年少の全日本チャンピオンとしてザグレブ大会を戦った水谷隼。惜しくもベスト16入りを逃したが、世界基準のプレーを随所に見せてくれた。手首やひじを柔らかく使う水谷のフォアハンドサービスは回転量が多く、バウンドしてからの変化が激しい。このサービスは、サウスポーの水谷が右利きの選手に対して効果的に使う。ファア前へのショートサービスだ。ボールをえぐり取るようにこすって出す水谷の左横下回転のサービスは、バウンドしてからフォア側のサイドラインを切るように急激に曲がる。レシーバーにとっては、ストレートに厳しくレシーブすることが非常に難しいサービスだ。こちらは、相手のレシーブのコースを限定するサービスである。一方、同じようなモーションから、ボールに押しを加えたスピードロングサービス。このサービスは微妙に左横回転を加えているため、レシーバーのフォア側に逃げるように曲がる。続いて、水谷の逆横回転サービスを紹介しよう。ボールの内側をとらえるためにひじを高く上げラケットの先端を下に向けて手首を鋭く使ったスイングでボールに逆横回転をかけている。柔らかな腕の使い方とラケット操作で、レシーバーの予測を上回る軌道の変化と回転量のあるサービスを繰り出す。これが、水谷のサービスのメカニズムだ。
・サムソノフ(ベラルーシ)
・ボル(ドイツ)
・オフチャロフ(ドイツ)
・柳承敏(韓国)
・赦帥(中国)
・王皓(中国)
・馬琳(中国)
・サービスは、ラリーの主導権を握ることができる第1の攻撃球と言える。トップ選手たちは、自分のプレースタイルに合わせた威力のあるサービスを身につけている。ここで紹介してきたトップ選手たちのサービステクニックを参考に自由な発想と創造力で、自分ならではのサービスを身につけよう。