卓球 「ホビー流」
        〜プロで成功すること〜
 NO.152 

2006.1.25作成

 土日に時間ができたので、ロッテのバレンタイン監督の「ホビー流」(ボビー・バレンタイン著、マガジンハウス)

という本を読みました。その中から、参考になった部分を少し紹介したいと思います。


プロで成功すること

 試合に勝ち、優勝を狙うことがプロの共通した目的、
 そのために求められるのは、積極的になり、ためらわないこと

 物事を間違えないことによって成功が得られると思っているなら、その考えは間違っています。プロレベルでの
成功とは、試合に勝つか負けるかということです。試合に勝つためには、間違ったことをしないことだけではダメ
で、特別に優れたプレイをする必要があります。極めて優れたプレイをする唯一の方法は積極的になること、
ためらわないことです。
 積極的であるということは、向こう見ずであるということではなく、あなたの技能すべてを用いてよりよいプレイに
挑戦するということです。ミスをしないことに満足している限り、プロとしての成功を体験できるとは思いません。
失敗の可能性がある行動、つまり、安全だとは限らないけれども、より優れた結果がもたらされるかもしれない
行動を選ぶことが適切な方法であると信じています。今年のロッテには、そのような事例がいろいろと見受けられ
ました。
 具体例をふたつ挙げましょう。若手の内野手である西岡剛選手が、ひとつの例です。彼はプロ選手になった後
で、スイッチヒッターに転向しました。元々は左打ちのバッターで、昨年二軍にいた時期に、右打ちの練習を
しました。彼は中学生の頃までは、スイッチヒッターと呼ぶほどではありませんが、右打ちもしていました。高校生
のときに左打ちにしたのです。右打ちをマスターできる下地があったのです。西岡選手は、ミスをしないことで満足
することはありません。自分自身の技能を磨いて、優れたプレイを身につけようとした選手の良い例です。もちろん
すべての選手がスイッチヒッターを試す必要はありません。西岡選手の場合は、彼が喜んで練習するなら習得
できることが明らかで、そして彼は実際に習得しました。
 ショートの小坂誠選手がふたつ目の良い例です。私がロッテに来る以前は、小坂選手は彼の俊足を生かす野球
をするために、ゴロを狙うバッティングをしていました。私たちは小坂選手がライナーを狙えるバッターで、打率を
上げることができると感じました。私たちが彼にその考えを伝えたとき、彼は喜んで受け入れました。彼は特別に
優れたプレイをしようと喜んで挑戦しました。彼の打率は二割台前半から後半へ上がりました。
 他のスポーツの良い例としてスキーが挙げられます。私はスキーが好きなので、スキーを使って説明しましょう。
スキーを上達しようと思っている人には二つの選択肢があります。滑るのが難しい斜面と簡単な斜面です。簡単な
斜面しか滑らないなら、難しくてチャレンジングな斜面を滑る技術は決して身につきません。チャレンジングな斜面
に挑戦し、ときどき失敗しながらもより難しいことへの挑戦を経験すると、最終的にはより難しい斜面を滑ることが
できるようになるでしょう。
 彼らは常に失敗せずに簡単な斜面を滑ることばかりを考え、それが彼らのできるベストだと思っていたようです。
現在では、選手たちの考えは変わり、野球から得られるものや、自分もチームメイトもなかなかやるじゃないかと
いう感覚を楽しんでいます。それは、自分自身に挑戦し、より難易度の高い斜面を制覇したからです。これから
もっと困難な斜面がありますが、私はこうしたチームの進歩を見て嬉しい限りです。
 難しい斜面で挑戦すればするほど、より遠くまで転ばずに滑れるようになるでしょう。もしあなたが成功しようと
していて、斜面の麓の近くにたどり着いたなら、それはつまり、斜面を降りながら、あなたは多くの障害を乗り越え、
何回もターンをしたということです。それで、あなたが山の麓で転んだとしても、それは失敗ではなく、斜面を降りる
途中であなたは何回も成功したのだ、と考えるべきです。野球選手が技能を磨こうとするときには、習得過程
では、いくつもの小さな成功を認識すべきなのです。   


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