| 卓球 「東山卓球の叡知」 〜とっさの判断が大切〜 |
NO.224 |
2007.3.14作成
もうだいぶ経ちますが、昔から卓球用品を買っている丸善スポーツに行った所、社長の息子さんである藤本さんが店番をやっていました。
京都の東山高校卓球部の出身であり、「東山卓球の叡知 My Goal」(今井良春著、卓球王国)という本が出たということを教えてもらいました。
早速、その場で買って、書かれている内容を活用させてもらっています。A4版の大判の本で、練習のポイントなどがわかりやすくまとめられており、
私が発行している卓球部通信の裏面に、ちょうど載せられます。特に、指導者の方には、参考になる内容ばかりですので、お薦めです。
その本の中に、将棋やコンピュータに関係する部分があったので紹介したいと思います。
与えられた情報を、とっさに「選択」「切り捨て」「付け加え」の判断が大切
将棋は変化無限で、コンピューターをもってしても、その変化を極め尽くすことはできないと言われます。人知以上に精密なコンピューターが、もしプロ棋士になったとすると、せいぜい四・五段止まりだと、その実験に立ち合った大山康晴名人が言います。
その理由は、コンピューターは「選択する」「切り捨てる」という自由意思が働かないので、無限の変化についていくことができないからだといいます。定石を覚え込んだ人間の頭脳には、コンピューターも及ばない。臨機応変に駒を動かすのがプロ棋士である、という話であります。
昨今、コンピューターをスポーツの作戦に利用することは珍しくなくなってきました。フットボール・バレーボールなどはその例であります。卓球も近い将来、対中国作戦とか対ハンガリー作戦などと、コンピューターが指示してくれるようになるかもしれません。
それでも、1対1の人間が争う複雑な卓球におけるコンピューターの役割は、やはり将棋のそれでしかないのではと思われます。しかし複雑な現代の卓球を分析していくためには、コンピューターの世話になることも大いに結構なことであります。要は、コンピューターの指示するデータを使いこなす選手の「選択する」「切り捨てる」と同時に「付け加える」が、とっさの判断で必要なことであり、勝敗を左右する大事な要素ではないでしょうか。