| 卓球 「トップアスリート 成功思考」 〜一流選手の言葉に秘められた成功の法則〜 |
NO.236 |
2007.9.4作成
インターネットのAmazonで、「トップアスリート 成功思考」(児玉光雄著)という本を見つけました。夏休み中に、一通り読み終えました。
その本の各章から2つずつ、計6つの言葉を選んだので、紹介したいと思います。
第1章 仕事が成功する言葉
イチロー(シアトル・マリナーズ外野手)
『長く続く強い発見は、凡打をして、その凡打の理由がわかった時なのです』
(04年1月のファンを前に「自分にとってのこだわり」について話した言葉)
失敗した時、「チャンス到来」と元気になろう
イチローの教訓
イチローにとっては、常に凡打の理由を突き詰めることが快感なのだ。ヒットを打ってもそれは自分の当たり前の才能が発揮できただけ。その時
イチローは、まったく興味を示さない。
うまくいかない時ほどゾクゾクする。鳥肌が立つのは、うまくいかない原因がわかった時だけ。そういう思考パターンが、イチローを成功者に仕立て
ている。イチローの辞書を解釈すると、うまくいったことを「成功」というのではない。うまくいかなかったことの原因をつかめたことを「成功」という
のだ。
この世の中はうまくいくことよりも、うまくいかないことのほうが圧倒的に多い。ならばイチローのように、失敗サイドに興味を持ち続けよう。つまり
失敗続きのプロジェクトの中に飛躍のヒントが隠れている。
リスクを覚悟して、どこまで失敗を続けられるか。プロジェクトでは、失敗の数の多さを競い合う勇気が求められる。失敗が続いた時、ベストを尽くし
てチャレンジをし続ける度胸があるか?それを自分に問いかけてみよう。
失敗した時こそ、「チャンス到来!!」という発想で元気を出して、失敗の理由をどこまでも追求していく思考パターンが、あなたを偉大な人間に
仕立ててくれる。
横峯さくら(女子プロゴルファー)
『やだ、絶対折るまでやる!』
(厳しい青竹折りトレーニングで父良郎さんに「ああ、今日は無理だな。いいよ、もう。終わり、終わり。帰ろう」と言われて答えた言葉)
「もう一頑張り」を自分に言い聞かせよう
横峯さくらの教訓
執着心が現在の横峯さくらを支えている。横峯に執着心を教えたのは父親の良郎さんである。
横峯は、良郎さんが考案した20ヤード先に青竹を立ててドライバーショットで折る練習に明け暮れた。「あの竹をへし折ったら今日の練習は
終わり」と父親に言われても、一度や二度ボールが当たったくらいでは青竹はなかなか折れない。
しかしそんな時でも、横峯は気合を入れ直して、冒頭の言葉を父親に向かって吐きながら青竹が折れるまで練習を続けたという。それが彼女に
執着心を植えつけた。
チャンピオンとは、才能に満ちあふれた人間ではなく、他の人間よりも少しだけ執着心を持って「もう一頑張りした人間」のことをいう。
この世の中には、もう一頑張りすればいい線までいくのに、その直前で止めてしまう人間があまりにも多い。この世界で他の人間に差をつけた
かったら、「もう一頑張りしよう」と自分自身に問いかけよう。
セールスをする時、「もう一軒顧客を訪問しよう」と自分に叱咤激励しよう。あるいは、退社する前に「もう30分かけて明日のプレゼン資料を見直
そう」と自分に鞭打とう。それだけであなたの執着心が高まり、すぐに組織の中で頭角を現すことができる。
第2章 自己を覚醒させる言葉
古田敦也(東京ヤクルトスワローズ捕手・監督)
『僕は弱気になった時は、いつも何か自分を元気づけるような言葉を言い聞かせてるんですよ。「負けたって命取られるわけじゃないし」って(笑)、
自分に自分で言い聞かせてますからね、「命取られないよ。大丈夫だよ」って』
(捕手として心掛けていることに触れて)
内面とのコミュニケーションの達人を目指そう
古田敦也の教訓
捕手というポジションは、打者の心を読み、駆け引きで優位に立たねばならない。人間だから、時には弱気になることもある。
スポーツの天才は、自分の内面との対話の達人である。いつも心の中で強気と弱気の二人の人間がコミュニケーションをとり合っている。古田は
内面とのコミュニケーションを通じて最良の戦略を探り当てる天才だ。古田のような百戦練磨の捕手でも、時には弱気になることがある。そういう時
でも「命まで取られない」と考えることにより、大胆な戦法を仕掛けることができる。
自己暗示こそ強力な味方となる。弱気になった時には、あらかじめ最悪のイメージを用意しておき、「最悪の事態が起こってもたいしたことはない」
と自分を勇気づければよい。
捕手はチームの要。常に冷静さが要求される。だから古田は自分自身がパニックになったら、チーム全体が浮足立ってしまうことを嫌というほど
知っている。だから、このテクニックにより「自分コントロール」をしっかり見につけているのだ。
時には、「絶対勝たなくては!!」という力みを捨てて、「別に負けても命まで取られるわけではない」と開き直ってみよう。そういう気持ちで行動
すれば、心に余裕が生まれて、よいことがどんどん起こるようになる。
村主章枝(フィギュアスケート選手)
『私はこの競技をするうえで、資質とか才能にはほとんど恵まれなかったと思う。でも不思議なことにフィギュアに魅せられ熱意や情熱には恵まれた。
根の深いところに負けず嫌いなところがあるかもしれないですけど』
(自分のスケート人生を振り返って語った言葉)
才能はちょっとくらい足りないほうがよい
村主章枝の教訓
才能はちょっと足りないほうがよい。この世の中には、才能に満ちあふれながら、頭角を現せないでいる人たちで満ちあふれている。
村主が「資質や才能に恵まれていない」と表現するのは単なる謙遜ではない。「他の一流選手より才能に恵まれていないから、その分自分は死に
物狂いで練習しなければならない」という切迫感が、村主を一流の人間の仲間入りをさせている。
毎日を完全燃焼できないのは、切迫感がないからだ。人生をうまく工夫して切迫感を持たせることも立派な特技である。そういう演出をすることに
より、人間はどんどん進化していける。そのためには、いつも自分にこう語りかけよう。「まだまだ自分は努力が足りない」とか「これでは一流の仲間
入りなんかできない」と。そういう言葉を頻繁に自分に語りかけることにより、切迫感は心の中で自然に育っていく。
ことスケートに関する限り、村主は絶対に手を抜かない。これがスーパーアスリートの共通点。「これではいけない」という切迫感があるから自分
を、「これでもか、これでもか」と追い込んでいける。
「才能がちょっと足りないほうがよい」というのは、そういうことである。
第3章 人生を変える言葉
野茂英雄(メジャーリーガー)
『僕は技巧派に転向するとかなんでもして、ボロボロになるまで現役を続けますよ』
(野球への思い入れについて語った言葉)
悔いを残さないような生き方をしよう
野茂英雄の教訓
野茂ほど、数多くの球団を渡り歩いた日本人メジャーリーガーもいない。98年にカブスに移籍した時は、もちろんマイナー契約。しかも「野茂はもう
使えない」という烙印を多くの球団から押されてしまう。
しかし、01年4月4日、野茂は見事に再生する。自己メジャー2回目のノーヒットノーランをやってのけたのだ。それ以降も数々の球団を渡り歩き
ながらメジャーのマウンドに登り続けた。
06年8月、38歳になった野茂は、現在も肘の治療をしながらメジャー再デビューの機会を探っている。まさに七転び八起きの人生である。
自分を幸せにしてくれるのは自分自身しかない。自分が負けと自らに下さない限り敗北という言葉は存在しない。
ほんの短期間凄い活躍をしたあと、いつの間にか消えてしまっている選手がいる。あるいは、頂点で突然引退を表明するチャンピオンもいる。
しかし、人生は一度きり。悔いを残さないような人生にするため、大事なことは自分で決めるしかない。
もう一度繰り返そう。自分が「負け」と認めない限り、人生に負けはない。ベストを尽くして挑戦し続ける限り、その人間の行動はすべて成功なので
ある。
イアン・ソープ(アテネ・オリンピック・200m・400m自由形・金メダリスト)
『僕はいつもゴールを決める。僕のゴールは、まわりの人の期待に応えることではない。彼らが僕に何を期待しようと、僕にとってはどうでもいいこと
だ。僕のゴールは自分自身でセットするものだし、それをいつも達成しようとしている』
(「一番大切にしていることは何か?」という質問に答えて)
自分の設定したゴールに果敢に挑んでいこう
イアン・ソープの教訓
切符を買わなければ、目的地に行けないことがわかっているのに、多くの人々は人生の目的地を設定しない。ただ住み慣れた周辺をうろつくだけ
である。
モチベーションを上げたかったら、自分がなんとしてもたどり着きたいゴールを設定して、ただひたすらそこを目指すべきである。
プロの登山家は、山に登る前からすでに山頂にたどり着いているという。なぜなら、山に登る前からすでに脳裏に「山頂に到達して朝日を身体
一杯浴びている自分の姿」を強烈にイメージしているからだ。
たとえ悪天候に見舞われようと、少々の雪崩に遭遇しようと、イメージの中で山頂にたどり着いている自分を具現化するために、何通りもの山頂へ
たどり着く方法を描いている。そして、そのなかで最良の方法でアタックを仕掛ける。結局イメージ通り山頂に到達することになる。
これに関して、ソープはこう語っている。
「自分で決めた目標を達成するというのは、ほかの誰にも味わえない最高の贅沢だ。目標に向かって努力し、それを成し遂げた時の満足感は何に
も変えられない」
幸せとは、自分の設定したゴールに挑む努力のプロセスそのものの中にある。