| 卓球 「そのとき選手が変わった!」@ 〜ボビー・バレンタイン監督〜 |
NO.247 |
2007.10.28作成
今回も児玉光雄さんの本で、「そのとき選手が変わった!」(児玉光雄著)という本からです。平尾誠二(ラグビー)、岡田武史(サッカー)、
ボビー・バレンタイン(野球)、井村雅代(シンクロ)、落合博満(野球)という5人の監督が取り上げられていて、スポーツ名監督の言葉がたくさん
載せられていました。今、日本シリーズをやっているので、野球の監督から、今回はボビー・バレンタイン監督の言葉を紹介したいと思います。
ボビー・バレンタイン 歓喜へと導く情熱
1 勝利とは「よいプレーをした」結果に与えられる副産物です。逆に「よいプレーができなかった」という思いがあるから、負けたことが悔しくも
なるのです。野球も人生も同じで、それ自体が、好奇心をそそられる神秘的かつエキサイティングな冒険です。結果を気にする前に、いま
やるべきことに夢中になること。それが冒険に必要な態度だと思います。
2 私はチームの投手全員に対して、次のシーズンが始まるまでに新しい球種を覚えるよう要求しました。多くの投手がいままで投げていたの
よりも質の高いチェンジアップが投げられるようになりましたし、カットファストボールという球種を身につけた投手もいました。ところが、
なかには新しい球種に挑戦しながらも、その過程で断念せざるをえなかった投手もいたのです。このように、人によって自分に合うものは
違っていきます。必ずしも、人と同じ「帽子」をかぶる必要はないのです。
3 私が使う「5つのP」(Perfect Preparation Prevents Poor Performance)(完璧な準備は雑な仕事を防いでくれる)は私の考えを
簡潔に示してくれます。
4 選手たちには、勝っていても負けていても、試合の最後の打者がアウトになる瞬間までベストを尽くしてもらいたいと思います。そのためには
常に「絶対諦めない」という心の準備をしておくことです。私がニューヨーク・メッツ傘下のノーフォーク(3A)で監督をしていたとき、ある試合で
私のチームは9対0とリードされて9回を迎え、2アウト・ランナーなしという状況になりました。しかし、そこからなんと10連続安打を放ち、
最後は10対9で逆転勝利を収めたのです。
5 今日という日は「残りの人生の初日」です。これまでの日々に満足できなかったとしても、あるいは成功の余韻に浸っていたくても、今日から、
まったく新しい時間を過ごしていかなければならないことに気づいてください。「黒板を消す」ように過去を清算して出直してほしいのです。
6 同じアウトになるのなら、「切り札」で勝負してアウトになったほうが、まだ納得がいくはずです。「生きる」にせよ、「滅びる」にせよ、ここぞという
ときには、自分が信じている「剣」で勝負するしかないのです。
7 人生の性格は一朝一夕には変えられないものです。「ヒョウの斑点は変えられない」ということをしっかりと理解し、「変えられる」部分と
「変えられない」部分との区別ができていることが、よいコーチになる秘訣です。
8 部下が何かにチャレンジして失敗した場合、本人が自分自身を非難できることが理想です。よい仕事ができなかったという現実は、ミスした
本人が一番強く感じているはずです。誰よりも強く自分自身を責めるでしょうから、上司があえて指摘する必要はないのです。ただし、そのミス
に本人が気づいていない場合は、あるいはそのミスを真剣に受け止めていない場合は、断固たる態度で厳しく指摘しなければなりません。
9 部下がチャレンジした結果ミスした場合と、ルールに違反した場合とは明確に区別しなければなりません。選手が自分の行動をコントロール
することができず、門限を破るなどした場合には、私は監督として禁止事項を課します。その選手の「羽」を切り、与えていた自由や特権を剥奪
するのです。
10 僕は、人生のなかのどんな細かいことでも、心からありがたがって、深く味わおうとしている。それが、少年の心というものではないかな。花を
眺めているのも好きだし、犬が走っているのを見るのも好きだ。うれしそうにはしゃいでいる子どもたちを見るのも好きだ。とにかく他の人々が
幸せにしているのが好きなんだよ。そして自分のしていることに誇りをもって生きている人々を眺めるのが大好きなんだよ。
11 野球は9人でやっているわけじゃない。60人から70人のカードがあり、それをフルに使おうとすることが、そんなに特別なことだろうか。
12 自分と同じユニフォームを着ている人は全員ファミリーだと思っていますから、みんな好きです。自分の手の指と同じで、5本の指のどれが
好きですかと聞かれても、5本とも好きなんです。自分の手ですから。誰かが誰かより好きということはないです。
13 試合の結果にこだわってもしかたありません。結果はゲームが終了するまで、わかりません。試合中は、ゲームを楽しみ、積極的なプレイを
すべきなのです。試合中の自分自身のプレイを楽しむべきなのです。結果のために、プレイしているのではありません。楽しむためにゲームを
しているのです。そしてベストを尽くすのです。スコアボードとは、ゲームが終わり、家へ帰る時間がきたことを知らせるために存在している
のです。
14 カギとなるのは、試合中の次のプレイについて語ることです。大きな空振りをして、体勢を崩したという失敗を問題にするのではなく、次にいい
バッティングをする、いい投球をするように、選手を励ますことです。高めにボールを投げる、ストライクのボールを打つ、といったように。監督
は起こってしまった結果ではなく、次のプレイをアドバイスするのです。このことが選手を指導するカギだと思っています。
15 おおげさに誰かを褒める必要はありません。賞賛とは、いい仕事をしたと認めてやること、それだけです。頑張って努力した際には、監督は
努力を認めてやるのです。うなずいたり、背中を軽くたたいたりして、褒めてやることもあります。監督同様に、チームメイトも、いいプレイを
認めてやるべきです。