卓球 「一流になる人二流で終わる人」
 
         〜一流になるには(2)〜
 NO.31 

99.6.4作成

●「一流になる人二流でおわる人」 野村克也・米長邦雄著

 前回の続きです。今回は野村監督の話から。  

   データの秘密と再生工場
     野村 素質が一流でも思想が二流では伸びない
     米長 むしろ勝ったときこそ反省する
     野村 
反省は未来に向かってするものである

       → 私は負けた試合こそ徹底的に反省します。
        なぜなら、負けた試合は教訓の宝庫だからです。
         終わった勝負を後ろ向きに振り返ると、
        確かにコンプレックスが募り、気持ちが沈みます。
        だが、そういうのは反省とはいわなくて、後悔というのではないでしょうか。
         後悔はいくらしても詮ないことです。まさに、後悔先に立たず、です。
         反省は前に向かって、未来に向かってするものだと思います。
        前向きにいま終わった試合を振り返れば、それは未来に役立つ教訓の宝庫になります。
        そこから学べるものは、勝った試合の比ではありません。
         だから、勝った試合はいくら反省しても、よかったよかったということで、
        意識に浸透しない嫌いがあります。
        その点、負けた試合は失敗や考え方の間違いが多くあったということであり、
        その一つひとつが身にしみます。
        身にしみれば、自分を変えるきっかけにもなります。
         負けた試合こそ、本当の意味での反省のチャンスである、と私は思っています。

     米長 棋士の精神面は師弟関係の中で培われる
     野村 
ID野球のチームづくりはかく行った

       → 名捕手あるところ優勝あり、というのは時代の趨勢といっていいものなのです。
        それにチームを構成するには、中心となる選手が絶対に必要です。
        その選手をアシストできるように戦力を整えていくと、
        チームの方向が定めやすいのです。
         ベンチで古田が私の近くに座っていたのは、私が指示したことです。
        ベンチでいろいろ教えることもありましたが、狙いはほかにあったのです。
        私のぼやきは有名なようですが、私は単純な人間だから、
        何か感じたことがあるとすぐ口に出してしまいます。
        それを古田に聞かせたかったのです。
         それでも彼は私のそばから離れようとしませんでした。
        私の話に意識的に耳を傾けていると思えるときもありました。
        これは大切なことだと思います。人の話を聞く。
        特に自分より優れている人、自分にはない何かを持っている人の話を聞く。
        それは向上しようという意欲の現れです。
        人の話を聞かないで一流になるのは、できない相談である、と私は思います。
        監督などリーダーからなるべく遠くに離れ、話を聞く機会を逃している人間が、
        一流になれるはずがありません。

     米長 火をつけるヒント
     野村 
屈辱感は意識を変える絶好のバネである

       → 前のシーズンも、その前のシーズンも、がんばらなかったわけではありません。
        がんばって、基本から徹底的に鍛えて、
        その結果がこれまでの成績になっているわけです。
        としたら、初心に返って一から基本をやり直して鍛えたところで、
        出てくる結果は似たり寄ったりだと考えるべきではないでしょうか。
         違う結果が欲しいなら、違う考え方をすべきなのです。
        野球は頭のスポーツだ、考えろ、と私が口を酸っぱくして繰り返すのは、
        このことなのです。
        何も考えないと、いつまでも同じことを繰り返し、変わりばえのしない結果に、
        根性が足りないのだ、根性だ気迫だということになってしまうだけなのです。
        「お前が基本から鍛えてフォームをきっちり固め、スイングをよりシャープにして、
        開幕の巨人戦に出たとして、斎藤はお前にどんなボールを投げてくると思うんや。
        いくら待っても、ストレートなんてきやせんよ。
        ストレートは見せ球にして、勝負球は変化球でくるに決まっている。
        それで打てるんか」
         進歩というのは、簡単にいえば変わることなんだから、
        考え方を変えてみたらどうだ、と私はいいました。
        「左打者に対する斎藤投手のデータ分析をしろ。
        そして、思い切って勇気を持って確率の高い球種を狙ってみろ」
         ヤクルトスワローズに入ってきた小早川に、私がしたことといえば、これだけです。
        あとはバッティング・コーチと彼の間でどのようなやりとりがあり、
        どのような対策を練ったのか、詳しくは知りません。
         彼が私の話をどんなふうに受け止め、どのように消化したのかはわかりません。
        だが、何程かのヒントになり、刺激にはなったのだと思っています。
         そこで受け止めたものをどう生かしていくかは選手の問題です。
        だから、私は選手の意識をちょっとつついて刺激はするが、それだけのことです。
        再生していくのは、選手自身の力なのです。
         これが野村再生工場といわれるものの実態です。

     米長 データをどう集め、どう処理し、どう使うのか
     野村 データは納得を生み、感動を生む
 第3章 わが道を行く
   屈辱と痛恨を越えて
     米長 常にすべてを傾ける潔さは一流の資質である
     野村 南海監督の八年間は不協和音にきしみ続けた
     米長 一度出た風評はふくらんでいく
     野村 屈辱にまみれて、さらば野球
   人間としての度合い
     米長 女神は信念が好き
     野村 女神は見放さず、確かに微笑んでくれていた
     米長 監督兼一プレーヤーとしてこれからを歩む
     野村 香典の額で人間は計られる
     米長 天に貯金をする
     野村 高給を取ると人間性が問われる
     米長 妬み僻みに一流二流の差は出る
   蝸牛の歩みのごとく
     野村 ヤクルトの九年間は六十点である
     米長 野村野球は花開いたのだ
     野村 ID野球いまだ成らず
     米長 「たら」「れば」のないプロの厳しさ
 第4章 われら、かく戦う
   さらなる挑戦
     野村 真剣勝負は始まった
     米長 手応えや、いかに
     野村 選手たちは変わらなければならないのだ
   技術と才能と感性と
     米長 新庄選手の二刀流に感じるしたたかな計算
     野村 自分を限界づけるのは不遜である
 おわりに 最後の戦場
     米長 さわやかさの発信基地たらん
     野村 阪神タイガースはわが最後の戦場


 その道の一流の人の話は重みがあります。やはり考え方からして違うなあと感心しました。
卓球、いや自分の生き方に参考になるので、一流の人の話を調べていきたいと思います。  


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