| 将棋 学ぼうとする姿勢を 〜寝る前に「読むクスリ」から〜 |
NO.1048 |
2003.10.12作成
3年生の担任と言うこともあり、最近、仕事が忙しくて、休み時間すらない状態です。卓球の部活の練習にも
出られず、ストレスが溜まっています。機械警備になる時間に職員室を出て、家に帰っても将棋を指す気力が
ありません。何とか、このホームページを書くのが精一杯です。8月9日に佐藤康光棋聖との対局してから、
2ヶ月以上ずっと将棋を指していません。こんなことでは、いけませんね。
このところ、『一日一話、寝る前に「読むクスリ」』今日より、もっと賢い生き方をする99のヒント!(三笠書房)
という本を少しずつ読んでいます。たとえ忙しくても、学ぼうとする姿勢は崩さないようにしたいものです。
”紙一重の差”をどう生かすか
アインシュタインは、幼年時代には天才に特有な特徴は何もなく、むしろ発育の遅い子どもだった。両親は「脳に
障害でもあるのか?」と心配したほどだという。
ワーグナは中高等学校に入るとき、希望する六学年に入るには成績が足りなかったので、やむをえず、五学年
からの入学となった。音楽以外はとにかく勉強嫌いだった。
キッシンジャーの実業学校時代の総合学力は、”おおむね良”だったという。きわだった成績ではなかったので
ある。
それでいてアインシュタインは、相対性理論で物理学に革命を起こし、ワーグナーは楽聖とまで呼ばれるように
なった。キッシンジャーの活躍はノーベル平和賞で証明されている。
「へえ、こんな天才みたいな人が子どもの頃はタダの人かそれ以下だったの?」と驚く人もいるだろう。ただ彼らが
多くの凡人と異なるところは、自分自身の中に人並み以上の強い武器があることに、しっかり気づいていたことだ。
しかも、かなり早い時期に気づいて、それをより強くすることに努力したことである。
たとえばワーグナーの場合は、十六歳のときに学校を退学し、「音楽界のナポレオンになる」と豪語して、音楽の
勉強一本に絞ったのである。
Kさんは会社の中の自分に疑問・行き詰まりを感じ始めていた頃、ある講習会に参加した。そこに講師として
行っていた私は、彼に「あなたは何が好きですか、これは案外自分に向くのではないかとか、あるいはやって
みたいと思うことは?」と尋ねた。
そのときKさんは、あれこれしゃべっているうちに、「…生け花もいいですね」ともらしたのである。そこで私は、
ロマンスグレーの生け花の男の先生とはいい。むしろこの年輪こそがモノを言う。二、三年みっちり勉強すれば
師範の資格も取れるだろうと考え、「やってみなさいよ」と勧めたのである。
Kさんはいま、小原流の師匠として約五十名のお弟子さんを持っている。年金の月額と同額ほどの収入もあり、
本人に言わせると、「年々若くなるみたいです」と言う。まことにうらやましい限りである。
「何しろ女性に囲まれてやる仕事、楽しいです」と言ってペロリと舌を出す無邪気さで、年を取るのを忘れている
ようだ。
「生け花の才が多少あったんですかねえ」と自分を振り返るKさんだが、隠れた自分の才能を生かした一つの例と
言えよう。
この二つのエネルギーの”かみ合わせ”が奇跡を起こす
その棚には、持ち帰り自由の小冊子がいろいろと揃えてある。
『経営分析のやり方』『不動産の税金がわかる本』『賢い求人広告のやり方』『入門セールスマン』『QC活動の
進め方』…という具合に実務的に編集され、コンパクトに製本されている。
ところでこの棚は、ある銀行のセミナー会場の一角にある。約八十名ほどの人がそこを利用している。彼らは、
私が講師を務めるセミナーに参加している人たちだ。
そこで私は驚くのだが、十五分ほどみんなを見ていても、その間誰一人として小冊子を手に取る人がいない。
金がいるわけでもない。特別な手間がいるわけでもない。必要なのは、”学ぶ意欲”だけなのだが。こんな気持ち
では、何十回セミナーに参加しても自分の血肉として取り込めるものはゼロに近い。
”学ぶ意欲”というのは、それ相応のエネルギーを要するものだ。「何から学ぶか」の「何」に相当するものを発見
しようというエネルギーだ。そして、発見した人・物・知識・情報・状況などを自分に取り込もうとするエネルギー。
これらが相乗的なパワーとなれば、「いい小冊子がある。しかもタダ。ありがたい」という気持ちになるものだ。
そして、いわゆる人生の”奇跡”はここから生まれるのだ。
学ぶことはエネルギーと書いたが、こんな事実をあなたはどう感じるだろうか。
冬の冷え込む夜も更けた真夜中近く、妻が二階の私の書斎にやって来る。先に休むが何かやっておく用は
ないかと聞きに来たのだ。
そんなとき、「まあ!」と言って以前は驚いていた。というのは、私が薄い肌着のシャツ一枚だけだからである。
実は、仕事(主に執筆)が熱が入り、上り調子に乗ると汗をかくくらい暑く感じるようになる。身体を動かすわけ
ではないのに、汗をかくからシャツ一枚になるのである。
この経験をしてみて初めて、「だから棋士が対局するとき、薄着でも寒くないんだな」ということがわかったので
ある。エネルギーとは凄いものだと思う。
セミナーに参加せよという外圧エネルギーに支配されると、タダで手に入る小冊子でさえ気も向かず手も伸び
ない。
外圧を取り込んで内圧を高めようということは先に書いたが、内圧エネルギーに転化できないと、外圧はタレ流し
になる。
エネルギーをつねに燃焼させ、いつでもどこでも学ぼうという姿勢を持ちたいものだ。