| 将棋 朝日さんとの対局 〜「頭が驚くほど鋭くなる!」〜 |
NO.1298 |
2005.3.5作成
(983) 2005. 2.21 ○ 154手 H60−6583
(984) 2005. 2.26 × 77手 F44−3767(朝日)
第984局 先手 朝日さん(F44−3767) 後手 佐藤
朝日さんとの対戦成績:0勝2敗
途中まで、金得の上、飛車が成り込めて、大優勢。ところが、油断をして、▲6四桂の両取りや▲5五角の攻防
の角を打たれては、大逆転。ひどい将棋になってしまいました。反省。
先日、「右脳刺激で 頭が驚くほど鋭くなる!」(品川嘉也著、三笠書房)という本を読みました。その中に、
プロ棋士の”頭脳管理”の秘訣という興味のある文章があったので、紹介したいと思います。
プロ棋士の”頭脳管理”の秘訣
私は学生諸君に、よくこんなアドバイスをする。
「数学の問題を一題、一週間考えつづけなさい」
もちろん、すぐには解けそうもない難問を選んだほうがいいが、たとえ10分か20分で解けてしまってもかまわ
ない。要は、一つの問題を一週間考えつづける、という行為自体に意味があるのだ。
このテーマを実行する場合、必ず守っていただきたいのは、その数学の問題を考える時間は、一回30分以内に
することだ。
というのは、大脳生理学的に言うと、大脳が集中できるのは、一般的に言ってそのくらいが限界であるからだ。
将棋の大山康晴十五世名人も、「集中していると思えるのは45分くらい」と言っていたように、いわば集中力
発揮のプロともいうべき人でさえ、おのずと限界がある。そのこともあって、私は一般的には、30分が集中力の
限界とみたほうがいいと考えている。
将棋や囲碁の名人戦クラスの対局では、一人のもち時間が九時間ある。
私など素人の将棋では、20〜30分に一局、ビジネスマンで言えば、昼食後の休み時間で一局、二局はザラと
いうぐあいであろう。
それがプロ棋士、まして名人戦クラスの棋士となると、たとえば加藤一二三九段など一手に一時間、二時間と
いう大長考にもなる。
といって、その間ずっと緊張して考えこんでいるわけではない。30〜40分を単位に、緊張と息抜きを繰り返して
いるのだ。たとえば、囲碁の藤沢秀行九段などはそれが顕著で、はためにもわかる。
藤沢九段の場合は、対局中でも好きな競輪のことを考えたりするそうだが、もっと極端な場合には、「百万円
あったら、95万円は遊びに使えるなあ」などとひとりごとを口にして、周囲をア然とさせるそうである。
集中力を抜群に高める「一週間30分」サイクル法!
私たちヘボ棋士と、彼ら名人クラスの棋士とでは、どこが違うのだろうか?
彼ら名人は、誤解を恐れずに言えば、実は「次の手」はどうすべきかは、すぐにもわかっているのである。なに
しろ子どものころから、将棋や囲碁のことばかりを徹底して考えてきている。あらゆる型、「次の手」を知りつくして
いる。だから、相手が駒なり石なりを一つ動かしはじめたときから、「次の手」はどうすべきかは、実はわかって
いる。
なのに、なぜ一時間も二時間もの時間をかけるのかと言えば、「次の手」なるものが最善かどうかを慎重に検討
しているからだ。
「次の手」をどうするか、その解決は一応できているうえで、さらにいく通りもの「別の手」で、可能性をぎりぎりまで
追求する。
こうして30〜40分を一つのサイクルとして、「熟考する、休む」というリズムを根気よく持続する。こうして繰り
返される集中の持続力が、素人には想像もつかない奥深いプロの勝負の世界を展開させるのである。
「数学の問題を一題、一週間考えつづける」というのは、この集中の持続力を訓練し、身につけるには格好の方法
だ。
これは、けっして学生諸君にとってだけの話ではない。むしろ、ビジネスマンに実行していただきたい。ビジネスの
現場に出ると、日々、目先のことに気を奪われやすい。それが日常性というものの怖さであろう。
だから、自覚的に集中力を磨くには、たとえ自分のビジネスとは無関係でもいいから、なにか一つの問題を
一週間考えつづけるという、継続的方法をとることが必要なのである。
それが、かりに10分で解けてしまってもいい。それでも「他に解き方はないか」と「別の手」を求めて、ともかく
一週間考えつづけることだ。
こういう習慣が、どんな場合でも持続する集中力を鍛えることになるのである。