将棋 「プロ脳」B
           〜成功者編〜  
 NO.1383 

2006.5.16作成

 前回の続きで、「プロ脳」(児玉光雄著)という本からです。その中に、将棋のプロ棋士以外にもいろいろな分野の

成功者のことが書かれていたので、少し紹介したいと思います。


第3章 成功へのビジョンとは

 星野仙一 阪神タイガース・シニアディレクター

 「私は常に『1年契約』と決めている。最近のプロ野球界、ファンもマスコミも気が短く、短期間で結果が求め
られ、現実的には1年ごとの成否を問われているのが実態だ。それに応えなければならないとなると、1年1年、
背水の陣をしいて、揺るぎない覚悟に自ら強いる1年契約こそが本当の姿ではないかと思うのだ」

1年1年、背水の陣をしいて ゆるぎない覚悟を自らに強いる

 2003年阪神タイガースを18年ぶりにセリーグ優勝に導いた星野は他のどの監督よりも真剣勝負を仕掛ける
名将である。己のすべてを出し切って勝負に懸ける星野の本心がこの言葉に込められている。
 スポーツの世界は年俸制のシステムが定着している。1年1年が勝負。1年単位で成果を出さなければ、この
弱肉強食の世界で残ってはいけない。
 中には「3年計画で優勝を目指す」という悠長な目標を掲げるプロ野球の監督もいるが、たいていこのチームは
優勝から見放される運命にある。プロ集団なら、1年単位で「なんとしても優勝するんだ」という気迫がなければ
ならない。
 星野の心の中には、「選手が1年契約なのに自分だけが複数年契約では示しがつかない」という哲学が存在
する。監督だけが安泰で、選手にだけ危機感を求めても通用しないことを彼はしっかり心得ている。
 ビジネスの世界でも年俸制を導入する企業が急増している。短期決戦こそ人間を奮い立たせる起爆剤。自分の
モチベーションを高めたかったら1年単位でチャレンジしてみよう。スポーツでもビジネスでも安泰こそ成功の敵
なのである。

安泰こそ成功の敵である。


第4章 リーダーの条件

 井村雅代 シンクロナイズドスイミング前日本代表監督

 「選手に何か言いたいことがあるとき、みんなの前で話すようにしています。そして、その日に思ったことを全部
言って帰ります。その代わり、そのときに言ったことは、次の日には、もう言いません」

言いたいことはすべてその日に言う けっして次の日に持ち越さない

 井村は、アテネオリンピックのシンクロ・日本代表コーチとして見事チームを銀メダルに導いた。彼女ほど選手と
本音で渡り合えるコーチは数少ないだろう。
 言いたいことはオープンに伝える。だからこそ、それがきつい一言でも、選手は信頼感を持って聞くことができる
のだ。
 井村が一番大事にしていることがある。それは1つの課題を与えたら、それが完成されるまで新たな課題は
与えない
ということだ。
 井村のこの哲学はあらゆるリーダーにとって大切なものを教えてくれる。1つのことができたら、次の課題を1つ
だけ与えてやる。地道な練習により1つずつ確実に課題を解決していく手法こそ部下を成長させる王道である。
 人望のあるリーダーは引き出しをたくさん持っているが、あえてその中身をさらさない。一方、人望のない
リーダーは少ない引き出しの中を全部さらけ出す。そこに余裕と風格の差が現れる。
 高いレベルを目指すためには、1つのテーマに絞って部下がそれを完了するまで忍耐強く待つことがリーダーに
求められる。

1つずつ確実に課題を解決していこう。 


第6章 勝者の精神

 ゲーリー・プレーヤー プロゴルファー

 「幼いころから、父がどんなに大変な思いをして家族のために金鉱で働いていたかを私は知っていた。1日中、
1万フィートの地下で穴を掘ってたんだ。だから、汗を流さずに人生で成功することなんてあり得ないことを肌で
感じてきた。私は、1ショットの重みをよく知った上で、この世界に入った。1ショットだって無駄にはしたくなかった。
それが自分の将来を左右すると知っていたからだ」

1ショットだって無駄にしない それが自分の将来を決めるのだから

 ゲーリー・プレーヤーはアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウスとともにビッグ3と呼ばれ、プロゴルフ界に燦然
と輝くスタープレーヤーである。彼の偉大さは、その絶え間ない努力と精進にあった。
 例えば、若いころ彼は自宅に作ったバンカーでの練習に明け暮れた。そして、バンカーから直接カップインする
まで練習を切り上げることはなかったという。
 ときには前夜の9時ごろからバンカー練習を始め、朝5時になってやっとカップインして練習を終える、ということ
も珍しくなかった。
 成功者ほど単純作業に心血を注ぐ。いや、逆に言えば、飽きることなく単純作業を積み重ねた人間だけが、成功
を勝ち取ることができるのだ。単純作業をけっして疎かにしてはいけない。
 単純作業を黙々と持続させることは、とにかく辛い。しかし、これが偉大な才能を獲得する唯一の方法
なのである。

 夢を叶えるためには単純作業を淡々と長期間にわたってやり続ける。これが成功者の仲間入りをするために、
絶対に必要な要件である。

単純作業の繰り返しの先に成功がある。


第7章 達人の境地

 ウォルト・ディズニー ウォルト・ディズニー社の創業者

 「ディズニーランドは、アメリカ人の世界であり、過去と現在の世界であり、私の想像力で見た世界なのだ。
それは優しさと郷愁、そして幻想と色彩と喜びのある場所なのだ」

ディズニーランドはアメリカの過去と現在 私の想像力で見た世界なのだ

 ウォルト・ディズニーのこの言葉には成功するための方程式が凝縮されている。実はディズニー・ワールドが開園
したとき、すでにウォルト・ディズニーは他界してしまっていた。彼の妻は、彼の代わりに開園式で挨拶をすることに
なった。彼女を紹介する冒頭で司会者は彼女にこう問いかけた。
「ご主人がこの場をご覧になれれば良かったですね」
 すると彼女は笑顔でこう答えた。
「彼はこの様子をずっと目にしてたのよ」
 あなたが夢に描いたことは物理的に不可能でさえなければほとんど実現する。実現するまで夢に向かって
情熱を持って突き進もう。欲望の強さと夢を実現させる確率は明らかに比例するのだ。
「人間は夢より大きなことはできない」と言ったのは高名な心理学者であるウイリアム・ジェームスである。
「大きな夢を実現させる」という野望を持って、ひたむきにその夢に1歩ずつ前進していく精錬された行動力が
あなたに素晴らしいプレゼントをもたらしてくれる。

欲望の強さと夢が実現する確率は比例する。


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