将棋 金沢将棋集大成 鉄壁の三戦法H
                〜定跡のソフト(11)〜  
 NO.1398 

2006.7.5作成

 前回に続き、四間飛車の定跡のある将棋ソフトの「金沢将棋集大成 鉄壁の三戦法」からです。定跡の勉強の

ために、17の対四間飛車急戦と17の藤井システムの計34の定跡を1つ1つ見ていき、実戦に現れそうな局面

からはコンピュータと継続対局をしていこうと思います。今回も、藤井システムからです。


[27]後手藤井システム5二金左

 先手の藤井システム1五歩型の後手側で、1手の違いにより複雑になります。後手5二金と決めてから組む
戦略。

分岐1
○△7五歩
  ▲同歩△8五桂→分岐2へ 

×△8五桂(単に、8五桂と攻めるのは・・)
  ▲8六角△4五歩▲8八銀△9七桂成▲同角△9六歩
  ▲6四角…6四の歩を取られ仕掛け失敗で先手有利、7五歩と
         突き捨て、この6四角を消してから仕掛けないといけない。

分岐2
@▲8八角(先手この手で、後手一番難しいくなる。しかし、8八銀を
        させていないのでこのまま慎重に攻めたい)
  △7三銀→分岐3へ

A▲8六角(先手疑問手)
  △4五歩▲8八銀△4六歩▲同歩△同飛▲4七銀△4二飛▲4六歩
  △9六歩▲同歩△9七歩

    @▲9七同桂
      △同桂成▲同香△7六桂▲7七銀
      △8四歩…後手優勢。先手受けにくい。

    A▲9七同香
      △同桂成▲同桂△8四香…後手優勢。

B▲5五角(先手疑問手)
  △9七桂成▲同香△9六歩▲同香△同香▲9七歩△同香成▲同桂
  △9六歩…後手十分。

分岐3
@▲6六歩
  △8四銀

    @▲7四歩
      △6三金▲6七金△7四金▲5七銀
      △4五歩…後手、指せる。3二銀としたあと、端からみの攻め
             を目指します。→第33局

    A▲6七金(先手疑問手)
      △7五銀▲7六歩△8四銀▲8六歩
      △9七桂成…端攻めから、後手優勢。   

A▲8六歩(先手すぐ打ちたい手だが・・)
  △9七桂成▲同角△9六歩▲8八角△8四銀▲7八金△9七歩成
  ▲同香△同香成▲同桂△9六歩▲9八歩△9七歩成▲同歩
  △7五銀…先手の金銀が、離れすぎていて囲いになっていない、
         後手は居玉だが寄りにくく十分指せる。

[28]後手藤井システム5二金左先手5七銀

 後手藤井システム5二金左型から、先手側が5七銀と決めてから穴熊に組む際の攻略手順。

分岐1
@▲6七金(ここで、6七金と慎重に行く形と9九玉とある)
  △8五桂→分岐2へ

A▲9九玉(疑問手。急いで入ると、後手に手があります)
  △6五歩▲同歩△7七角成▲同桂△7五歩

    @▲7五同歩
      △9六歩▲同歩△同香▲同香△7六歩…後手良し。

    A▲6七金
      △7六歩▲同金△9四角▲5八角△同角▲同角△7五金

        @▲5八角打
          △9六歩▲同歩△9七歩▲同香△7六金▲同角
          △7五角…両取りで後手優勢。

        A▲5八角
          △7六歩▲6四角△7七歩成▲7五角△9六歩▲同歩
          △6五桂▲6六銀△9七歩▲同香
          △8七と…後手の攻めが決まり、もう先手玉が詰めろで、
                 優勢。

分岐2
@▲6八角
  △6五歩▲5五歩→分岐3へ

A▲8六角(疑問手)
  △6五歩▲5五歩△同角

    @▲5六金
      △3三角▲6五金△6三金

        @▲9九玉
          △6二飛▲7五歩△6四歩▲7四金
          △5四金…後手優勢。

        A▲6四金
          △6二金直▲5四歩△同歩▲6三金△同銀▲5三金
          △同金▲同角成
          △5二金…飛車を取られてもなんともない形で、後手優勢。
                馬がさがったら6五歩など攻めがあります。

    A▲2四歩(疑問手)
      △同歩▲同飛△4六歩▲同歩△6六歩▲同銀△3三角▲3四飛
      △6五歩…後手優勢。

分岐3
○△6六歩

  @▲6六同金
    △5四歩▲8六歩△5五歩▲8七玉△9七桂成▲同玉△5六歩
    ▲同金△9九角成▲7八銀△4六歩▲同歩△5五歩▲6六金
    △9六歩▲8七玉△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△同香
    ▲9七歩△5六香…やや後手優勢。→第34局

  A▲6六同銀(疑問手)
    △6五歩▲同銀△4六歩▲同歩△9六歩▲同歩△5五角▲6六歩
    △4六角▲同角
    △同飛…後手優勢。このあと、9七歩の端攻めから香を入手後、
          2七香から角で飛車、金両取り、桂で取れば、6六飛車
          切りから、7七角で決まる。

×△5五同角(疑問手)
  ▲8六歩△9七桂成▲同玉△9六歩▲8七玉△9七歩成▲同香
  △同香成▲同玉…後手の攻めが切れてしまいます。先手優勢。

×△4六歩(疑問手)
  ▲4六同銀…後手失敗、先手優勢。

[29]後手藤井システム先手7七角

 後手藤井システム5二金左型から、先手側が5七銀をせず先に7七角と穴熊に組む際の攻略手順。

分岐1
@▲9八香
  △4五歩→分岐2へ 

A▲2五歩(ここで9八香は4五歩と、角交換を迫る手があるので、2五歩
        を入れる意味)
  △3三角▲9八香△3二銀▲5七銀△7三桂▲6六歩△4五歩
  ▲9九玉△6五歩

    @▲6五同歩(悪手)
      △7七角成▲同桂△4六歩▲同歩△7五歩▲同歩
      △7六角…後手良し。

    A▲6八飛
      △7五歩▲同歩△8五桂▲8八角△9五歩

        @▲6五歩
          △9七桂成▲同香△9六歩▲同香△同香▲9七歩
          △同香成▲同桂△9六歩▲9八歩△9七歩成▲同歩
          △8八角成▲同銀△7六桂…後手良し。

        A▲8六歩
          △9七桂成…後手良し。

        B▲5五歩
          △同角▲6五歩
          △7七歩…後手優勢。次の9七桂成りがきびしい。

        C▲7八金
          △4六歩▲同歩△6六歩▲同角△9七桂成

            @▲9七同香
              △9六歩…後手十分。

            A▲3三角成
              △同銀▲8二角△9八成桂▲同玉△7三角
              ▲同角成△同銀▲7四歩
              △9六歩…次の9七香で後手勝ち。

分岐2
@▲2二角成
  △同銀→分岐3へ

A▲2五歩(疑問手)
  △7七角成▲同桂△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛
  △7五歩…後手有利。

分岐3
@▲5七銀
  △6二玉▲2五歩△3三銀▲9九玉△7一玉▲5八金右△8二玉
  ▲8八銀△6三金▲7九金△7三桂
  ▲6八金寄…形勢不明。角交換後のこの形は、双方仕掛けにくく、
          千日手になりやすい。後手番としてはそれでもいいと
          言える。→第35局

A▲8二角(疑問手)
  △7三角▲同角成△同桂▲8二角△3三角▲7八玉△9九角成
  ▲9一角成△9八馬▲8八銀△7五歩…後手十分。

[30]後手藤井システム5二金型先手6六歩

 後手藤井システム5二金左型先手5七銀から、先手側が5七銀と決めてから穴熊に組む前に6六歩と慎重に
組んだ場合の攻略手順。

分岐1
○△6三銀(これは6四歩と守る意味で、6三金ではいけない変化がある
        ため。次に桂で攻める)
  @▲9八香(7八金と慎重に組み、いよいよ穴熊に入ります)
    △8五桂→分岐2へ

  A▲6五歩(無理筋)
    △同桂▲3三角成△同銀▲6六銀
    △7二金…次に、4六歩で後手有利。

×△8五桂(これは、悪手)
  ▲6八角△6五歩▲5五歩△6六歩▲同銀△6五歩▲同銀△4六歩
  ▲同角…後手の攻めは続かず、先手側優勢。

分岐2
@▲8六角(8六角は先手に反撃の形がのこるのが、6五歩で仕掛ける)
  △6五歩▲5五歩△同角▲2四歩△同歩▲同飛
  △7五歩…まだ難しいがやや、後手有利。7筋の歩を切り次の7七歩
         をねらった手。→第36局

A▲6八角
  △6五歩▲5五歩△6四銀▲2四歩△同歩▲8六歩△5五銀▲8五歩
  △6六銀

    @▲6六同銀
      △同歩▲7七金寄△7五歩▲2四角△7六歩▲3三角成
      △7七歩成▲同金△3三桂…桂損でも、後手優勢。

    A▲7七金
      △7五歩…後手優勢。

  第33局  先手 金沢将棋レベル4 ― 後手 佐藤  110手にて後手の勝ち

  第34局  先手 金沢将棋レベル3 ― 後手 佐藤  116手にて後手の勝ち

  第35局  先手 金沢将棋レベル1 ― 後手 佐藤  128手にて後手の勝ち

  第36局  先手 金沢将棋レベル2 ― 後手 佐藤  124手にて後手の勝ち


金沢将棋集大成鉄壁の三戦法 第33局     先手 金沢将棋レベル4   後手 佐藤


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