| 将棋 「頭脳勝負」 〜ホームページ10周年〜 |
NO.1543 |
2008.1.22作成
この将棋と卓球と数学の部屋のホームページも、今日でちょうど10周年!になりました。もうそろそろ終わりにしてもいいかなと
思ってはいるのですが、まだまだ紹介したい内容があるので、切りのいい所までもう少し頑張ってみようと思います。
さて、インターネットのAmazonで、渡辺明竜王の「頭脳勝負」(ちくま新書)という本を見つけ、早速購入して読んでみました。将棋の世界が
わかりやすく書かれていて、初心者の方にも理解できる内容でお薦めです。その本の中から、内容を少し紹介したいと思います。
強くなる手段に困らない時代
ここ数年でアマのレベルが上がったと言われています。プロに勝つアマは10年以上前から存在していたので、個々というよりは全体的なレベルが
上がったということなのでしょう。レベルが上がった理由はいくつか考えられますが、大きいのは次の2つ。
@インターネットの普及。将棋とパソコンの相性が良いとは前々から言われていましたが、インターネットの普及によりアマがプロの将棋を見る
機会が格段に増えました。タイトル戦はリアルタイムでネット中継されますし、予選から全局中継している棋戦もあります。今まではタイトル戦の棋譜
を見たくても主催紙や将棋専門誌を待つしかありませんでしたが、現在は同時進行で、しかも解説付きで見ることが可能になっています。
格好の教材であるプロの将棋を見る機会が増え、情報伝達の量、早さが共に上がったのはとてつもなく大きなことだと考えられます。
またインターネット対局の流行も大きな要因です。今まで地方にいる人は、ある程度、強くなってしまうと丁度良い対戦相手がいなくて困るという
ことがありましたが、ネット道場には初級者〜上級者までの参加者がいて、相手に困るということはありません。これによって地方のハンディが解消
されました。
A棋書の充実。私が子供の頃はある程度強い人が、もう1ランク上を目指すための難しめの本というのが少なかったのですが、現在はプロが
読んでも勉強になるくらいの良い本が多く出版されています。プロの技術を伝えたい。という思いを持っているプロが増えてきたということでしょう。
私の師匠の所司七段は本の執筆に熱心で55冊(!)も書いています。わかりやすいと好評で定跡伝道師と呼ばれています。
私も小学生の時は定跡書を読んではいましたが、プロがどういう将棋を指しているかはほとんど知りませんでした。他の子供も同じだったように
思います。現在、小学生の大会に審判などで行って将棋を見ると、プロの将棋をよく勉強しているなと感じます。もちろん、我流の子もいるのです
が、多くの子はプロ間でどのような戦型が流行しているのかを知っていて、それを採用しているのです。
また上級者向けの本だけでなく初心者〜中級者また子供向けの入門書も充実しています。
このように、インターネットでプロの将棋を見られる、プロが研究の成果を本で伝えてくれる、地方にいても対戦相手に困らない、と強くなるための
環境がバッチリ揃っているのです。これらの他に前述した元奨励会員のアマ復帰の増加なども手伝ってアマのレベルが上がったのではないでしょう
か。
プロとアマの差が縮まっているので、プロだからといって簡単には勝てない。これは事実ですが、我々プロがこういうことを言うのはあまり良いこと
ではないのかもしれません。一般的にプロがアマに勝つのは当然のことで、将棋でお金をもらっているプロがお金を払って趣味でやっているアマに
負けてはいけないと思っているファンも多いのです。
プロとアマの違いは何か。当たり前のことですが、プロにとって将棋とは仕事、アマにとっては趣味。これが一番の違いです。プロは将棋を指し、
勉強するのが仕事ですが、アマのほとんどの方は仕事の合間に将棋を指しています。ですから、プロが負けると「アマより将棋をする時間が多い
はずなのになんで負けるの?」と言われてしまうのです。プロとしてはそれを言われると立つ瀬がないので、アマとの戦いはいつも以上に気合を
入れて臨む人が多いように思います。
一昔前までは、アマにとってプロ公式戦に出ることは名誉なことで教わりに来ているという雰囲気でしたが、勝率が上がるにつれてそれも変わり、
現在は勝ちに来ています。プロとして怖いのは、負けるのに慣れてしまうことで、みんなで負ければ怖くないではありませんが、あまりに負けが込むと
アマに負けることをなんとも思わなくなってしまう可能性があります。アマのレベルが上がってプロでも簡単に勝てないのは事実ですが、それでも
「将棋でお金をもらい、いくらでも時間を費やすことが可能な」プロがアマに負けるのはおかしいことなんだ、という強い気持ちを持って戦っていく
べきだと感じています。
詰将棋 3手詰め 「シ」「ヨ」「ウ」「ギ」
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(解答) ▲5六馬 △同玉 ▲4五馬 まで。 |
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(解答) ▲6五角成 △同玉 ▲6六金 まで。 |
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(解答) ▲7六角 △同飛寄 ▲4三銀不成 まで。 |
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(解答) ▲5六金 △同飛 ▲4四馬 まで。 |