| 将棋 「戦いはこれからだ」 〜相当なヘボである〜 |
NO.517 |
2000.12.31作成
NSNのアマプロオープンは、残念ながら2次予選を通過することができませんでした。記録的には、3回とも
1勝2敗で、あと1勝すればよかったのですが、はっきり言って今の力では勝つのは無理だと思います。
何しろ、読みが甘い。相手の読みを上回るレベルには、まだまだ達していません。もっともっと腕を磨かなくちゃ。
参考までにアマチュアの人で、準決勝までの決勝トーナメントの結果を載せておきます。
| ベスト4 | 矢橋 修 H30-9228 | 対戦0−2 |
| ベスト8 | 中谷 茂 A33-5021 | 対戦1−3 |
| ベスト16 | 藤倉勇樹 A01-1023 生駒禎和 G56-0960 杉本千聡 B97-6465 桐山 隆 D41-6385 |
対戦なし 対戦なし 対戦1−1 対戦なし |
| ベスト32 | 山口 勇 L73-7154 松本 誠 H90-0996 福島 光 G59-6628 |
対戦2−0 対戦なし 対戦なし |
本番で力が出せないということは、まだ実力が本物でない証拠ですね。
インターネットの将棋倶楽部24でも、何局か指してみました。ところが、連敗して持ち点は急降下。ずっと四段で
指していたのが、2062点まで下がり三段に。通算成績も18勝18敗の勝率.500になってしまいました。
やはり、客観的に見て、力がない、自分は弱い、相当なヘボだという結論に達しました。
今年ももう終わりですね。また、一から出直したいと思います。
最後に、最近読んだ本の「戦いはこれからだ」(米長邦雄、藤沢秀行著)の中から、
「あなたは相当なヘボである」という文章を載せておきます。
「あなたは相当なヘボである」
藤沢: 話を本物・偽物ということに戻せば、繰り返しますが、現在ただ今、誰が強いとか弱いとか、そんなことは
たいしたことではないですよ。ゴールのないマラソンなんだから。
今、後ろのほうにいても、日々走り続けていればその人は必ず上達する。
囲碁の通信講座を始めてからしばらく経ちますが、最初の頃に「自分は4級くらいです」と書いてきた女性
がいた。たしかにそのくらいの力しかなかったけれど、1年たらずでいい手を打つようになった。
米長: ほう。
藤沢: この人は、上手く打とうなんて考えていないんです。盤上に自分の気持ちが素直に出ていて、
自由に、伸び伸びと打っている。今ではもう初段くらいの実力があります。
かと思うと、アマチュアの高段者で「この棋譜を見て、感想をお聞かせください」なんて自慢げに書いて、
自分の棋譜を送ってくる人がいる。講評だから、あれこれ書いてあげるわけです。
この手はこうは打たないもんだ、この手はこう打つもんだ、とやって、最後に「あなたは相当なヘボである」
と書いて送ってやった。そうしたら、その人からまた手紙が来ましてね。
「先生に見てもらった棋譜は、県のアマチュア囲碁大会の決勝で、自分が勝ったときのものです。
自慢の1局でした。しかし、ヘボだと書いてもらって嬉しかった」
私の譜評を見たときは憤然としたことでしょう。「あなたは相当なヘボである」なんて書かれてさ。
米長: 自分がヘボであるということを、素直に受け入れられるところが素晴らしいんですね。
藤沢: そういう心構えがあるからこそ、努力できる。プロだって同じですよ。
まず「自分はヘボだ」と知るところから始めなければいけない。
もちろん、それは私も同じです。碁の神さまがわかっているのが100だとしたら、
私にわかっているのは、せいぜい5か6か、あるいはもっと下です。
過去を振り返ってみても、私が三、四段の頃なんて自分の力は皆目わからなかったし、
今だってよくわからない。いまだに碁のことはわからないから、模索しています。
せめて1局に1手、自分の納得できる手を打ちたいと思って精進を続けています。
100歳まで生きても、とてもとても20、30にまでも到達できそうにない。
これが仮に何万年も未来になって、誰かが100に到達したとしても「実は神さまは1000わかっていた」
ということになるかもしれない。碁は、それくらい広大無辺なものです。
だから、どんなに連勝している碁打ちだって「自分は碁がどれだけわかったのか」
と自問していなければなりません。ヨネさんは将棋のこと、どれくらいわかっているの。
米長: 100のうち、わからないことが圧倒的に多い。
藤沢: そういうことでしょう。将棋も人生もわからない。藤沢秀行も米長もヘボだってことですよ。