| 将棋 谷川浩司1000勝達成!@ 〜「将棋世界」より〜 |
NO.852 |
2002.8.29作成
まだ、先日の第3回NSNプロ・アマ選手権の1次予選敗退のショックから、立ち直れません。夏休みもあと
わずかになってきたので、NSN(日本将棋ネットワーク)の対局を整理してみました。
以前、786号でも紹介したように、Excelに今までの対局結果を入力して集計してみました。

現在、876局の対戦成績を調べてみると、自分の計算では
一般対局(指名対局を含む) [対アマ] 758局中 517勝 223敗 勝率 0.699
指導対局など [対プロ] 118局中 44勝 68敗 勝率 0.393
計 876局中 661勝 291敗 勝率 0.658
だいたい、2勝1敗のペースといったところでしょうか。これだけ指しても、なかなか勝つのは大変ですね。
700勝、800勝、…、そして1000勝と行きたいところですが、今の調子では達成できるのは、一体いつになる
ことやら。夢は夢で持ち続けたいと思います。
話は変わりますが、谷川浩司九段が何と、公式戦通算1000勝を達成されたそうです。しかも、最短、最年少
記録だそうです。すごいことですね。我々アマチュアが普段指しても1000回勝つのは気の遠くなる話です。
ましてや、プロの世界での1000勝は重みが違いますね。そこで、「将棋世界」9月号に、中平邦彦さんのエッセイ
が載っていましたので、一部を紹介したいと思います。将棋に対する谷川浩司九段の前向きな姿勢を、参考にして
いきたいと思います。
谷川浩司の千勝達成に 文・中平邦彦
谷川にとって、千勝はむろんうれしいが、羽生との七番勝負に先勝したことの方が大きいと思ったのでは
ないか。新聞には「千勝は目標であって、目的ではない。何日か喜びにひたった後、きれいに忘れて第二局に
備えたい」との谷川の談話があった。谷川に必要なものは、勝ち星の積み重ねではなく、あくまでタイトルの獲得
なのだ。
さまざまなことが、きのうのことのように思い出される。棋士になった少年が一級品のまぶしい輝きを放射して
いたこと。そして、気持ちは人一倍優しいのに将棋は剛直な攻め棋風で、駒が常に前へ前へ行った。負けない
将棋を目指す棋士が多い中で、一直線に勝ちを目指すその前進流は異彩を放ち、大一番ほど勝率が高く、
勝負強かった。
谷川と羽生の将棋は、いつも「えっ」というような強手、妙手、勝負手が飛び出す。そうした手が出る局面になる
こと自体が強運の証明(内藤九段)なのだ。強者というのは、本人の才能と強運が必要で、神様が好かれた方が
勝つのではないか。そう思わせる二人の対決である。
谷川の千勝の裏には、532の負けがある。よく負ける人は、負けの痛みが少ないと升田幸三九段は言った。
つまり、よく勝つ人ほど、負けたときの痛みがひどいのだ。そう思えば、谷川の532の痛切もまたすごい。
そこには、勝ち以上のドラマが隠れている。それを乗り越えての千勝はやはり重い。